2017-09

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5月14日最後の2時間

急いで帰宅した私がうちに入って最初に見つけたものは、幾つかの吐いた跡でした。

心底ギョッとしましたが、固形物を吐いているようだったので
恐らくユメがまた何かいらないものを食べて吐いたのだろうと思いつつ、
焦る気持ちいっぱい、仕事用のジーンズだけ着替えて猫様部屋へ飛んでいきました。

吐いてある物と吐いた量を見てもハナじゃないとは思いましたが、
結構あちこちに吐いてあったので、私は少しドキドキしていました。
そしてハナを探しますが、いません。
朝の様子からしても、あちこち動ける状態ではないと思うんだけど・・・

トイレの中、猫様マット、猫様布団、ダンボールルーム・・・
部屋には隠れられる場所はないし、ハナがここ数日で居たのはこの場所しかないし・・・
猫様布団の中かなと思い、ふくらみのある箇所をめくってみましたが、いません。
反対側をめくると、いました。

ハナは私と目が合うや否や、また大きな声で泣き始めました。

布団に手を入れてなでても泣き止まないので、抱っこしようと布団からハナを出すと、
ハナ、腕や足やお腹のあたりが濡れて汚れています。
ドキッとして丸めていた猫様布団を開いてみると、
ハナが居た場所がたくさん濡れていました。どうやら下痢をしたようです。

私のお膝でハナは泣いて、しんどくて、ますます薄くなっているように見えました。
手足もとても冷たくて、でもこの時私はまだ、体が濡れたから冷えていると思っていました。
とにかく、濡れた部分を拭いて乾かしてあげなければ。
でも、ハナはとても苦しそうだったので、しばらくはそのまま抱っこして
手足を温めたり、体をそっとさすったり、声を掛け続けたりしていました。

110518-1.jpg
最後の3ショット。


日差しが部屋に入ってきたので窓際に移り、
なんとか朝と同じように熱めのお湯で汚れたところを拭いてタオルドライをして、
ハナを膝に抱いたまま、少し外の空気に触れると気持ちが楽になるかなと、
また顔を出してきた余計な親心でベランダの窓を開けながら、
私はヒデに電話をしました。

「あのさ、ハナ、相当具合悪いんだ。水のような下痢してて息が荒くてね。
 だから4時半に私がお店帰ったら、ヒデすぐにうちに帰ってうちで休憩して
 ハナのそばにいてあげて。
 でさ、今日はお店7時に閉めようよ。私もバレエ休むから、うちにいよう」

「分かった・・・どうしようかな・・・
 じゃあ、アキそのまま6時までうちにいて。
 オレ何とか6時までに終わらせるようにするから、そしたら代わってもらって
 あと店の片付けお願いしてもいい?」

「いいよいいよ、じゃあ6時までこっちにいるね。大変だけど、お願いね」

話をしている間、ハナは大きな声で泣き続け、私は謝りながら窓を閉めて、
ヒデは電話の向こうで「ああ・・・」と言いました。
そして、ヒデの声は泣いていました。初めての泣いた声でした。

110518-2.jpg
ハナ、最後の写真。


お膝より布団の方が楽な姿勢でいられるかなと思い、
ハナを布団の上にそっと置きました。

ハナは泣いて、痩せて小さな体は、信じられないぐらい速い呼吸をしていました。

ハッハッハッハッハッと必死で息をする合間に泣いて、苦しそうに泣いて、
私はもう、なでたり声をかける以外何もすることができなくて、
そうだせめてヒデの匂いがするものを、と
ヒデが着ていた洗濯前のTシャツを持ってきて、ハナのそばに置いてかけてあげました。
ハナは一瞬、「あ・・・」という雰囲気を感じさせてくれましたが、
またすぐに必死な呼吸に戻りました。

ハナは本当に一生懸命一生懸命息をして、小さな体は機械のように小刻みな呼吸に動き、
もうハナにかけていたTシャツも重そうに思えたので、Tシャツをハナの体から外すと、
思わずハッとするぐらい、白くて綺麗で無垢な体が、そこに横たわっていました。


ハナはそのうち、鼻だけではどうにもならなくなったのか、
口を開けて息をするようになりました。
ハナの荒い呼吸が、そばにいる私にまで吹きかかってきます。


少しずつ、でも確実に、その時が近付いてきているのを、
私は心の中でゆっくり感じていました。


必死なハナを前に、思わず「がんばれ」と声をかけそうに何度もなりましたが、なる度に
「ああもうこんなにがんばっているのに、これ以上がんばることなんて何もない」
だから笑顔で、「大丈夫だよ、何も心配いらないからね、大丈夫だよ、そばにいるよ」。


ハナの目は、もう何も見えていないようでした。


一瞬、一瞬何かが弱まったと思ったその次の瞬間、
ハナは小さく口を開けたまま、何かに操られるようにぐーっと顔をのけぞりました。
「ハナ、ハナ、」

ハナの顔を両手で支え、ゆっくり、ゆっくり、元の場所に戻しました。

それからハナは、長い間隔で大きな息をつき始めました。

せめてそばにいることを少しでも感じてもらえられればと、
私は、左手をハナの顔に添えて、ハナをずっと見守っていました。

そして何度目かの大きな息の後、
ハナは次の大きな息をすることはなく、
代わりに瞳孔がフワアと広がり、ハナの目から光が消えました。


ハナとの、お別れのときでした。


● COMMENT FORM ●

また、涙ぼろぼろになってしまいました。
アキさんがそばに居てあげられてよかった。
本当によかった。
それだけ。
ハナちゃんも安心して旅立っていけたんだね。

PS 全然関係ないんですが、今、コメント暗証番号で 87 がでました。
ハナだね。
幸せでいるメッセージかな。

最後をみとれたのは良かったよね、
ひとりで逝くよりは良い・・・
ボギーも最後は大きな息をしてたよ、同じような・・・

Megiさんへ

Megiさん
私もそう思います。ヒデもそう言ってくれました。
Megiさんもそう言ってくれたし、だからきっとそうなんだと思う^^
みんなと一緒に居るのが好きだったハナに私ができた、
最後のことだったのかなあ。
「87」って出ましたか!ハナ番!いいなあ~私はまだ出てないですよ^^;
今回も・・・4763・・・よ~南無三?(笑)
あ、じゃあ、4873で「よ~ハナさん!」だ♪
これからキーワードでハナ番当てるっていう楽しみが増えました♪ありがとう!

シバヤンへ

シバヤン
そっか・・・ボギーちゃんも・・・
私のおばあちゃんもそうだった気がするのですが、
その時孫たちは遠くからの立会いだったので、多分私の記憶違い・・・
でも私、こういう大きな息のこと知っていたんです、なんでかな。
本当に、最後ハナのそばにいることができて、良かったです。
見送れてよかった。

うんうん、本当に一緒にいられてよかったね。
なんだか目を閉じるとね、やっぱりシマリーちゃんの優しい手が差し伸べられる姿が浮かぶの。
そっと、そっと、撫でてあげるでもなく、さすってあげるわけでもなく、そっと添えられる手がね。
なによりもそのぬくもりに包まれて旅立てたことが、そして周りでパタパタと動き回るトキ&ユメの足音や、ヒデさんの匂いを最後まで感じられたことが、ほんとによかったなぁ~
ヒデさんは、シマリーちゃんが一緒に居られたことに、とっても救われているのでしょうね。

よーーーし、コメント番号何番が出るかな!
8415でした。
「はよ、イチゴ!」
ハナちんはイチゴは好きだった?

ezomomongaさんへ

ezomomongaさん
・・・ハナ、もしかしたらイチゴ見たことないかも・・・
うちで食べるのが、大体リンゴかミカンか時々メロン(実家の母からなぜか毎年届く)だったから、
イチゴをうちで食べた記憶があまりないのよね^^;
イチゴは分からないけど、案外納豆のにおいとか平気だったよ。(笑)
でも、モンガさんてばなんでえ~?!
「もしかして見てた?」って聞きたくなるぐらい、本当にその通りなんだよ。
トキユメは本当にウロウロちゃきちゃき(←フローリングに爪が当たるとこんな感じ^^)してて
ヒデはまさに「アキがいてくれて本当に良かった」って言ってくれるの。
はあ・・・やっぱりモンガさんは自然に愛されてるのね。。。そんな気がするすごく。
自然のエネルギーを自然に感じられるんだわ。そうなんだわ。


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プロフィール

アキ(画像はハナ)

Author:アキ(画像はハナ)
2009年に腎不全の診断を受けた白茶のハナを中心に、日々楽しく過ごす幸せの時間をつづっています。
2011年5月14日、ハナは11年の生涯を終えて、次なる世界へと向かっていきました。
現在は、白黒トキとキジ白ユメ、2012年2月から家族になった茶トラのフクがメインです。

動物愛護法改正2012

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